48号 2005年 5月27日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
梅雨から夏にかけて「食中毒」になりやすい時期です。しかし、人の体には防御機能が備わっているので、大量の原因菌がついた食品を食べなければ発病しません。正しい知識で食中毒は予防することができます。
食中毒は激しい嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現れます。症状が現れたら、すぐに病院へ行きましょう。食中毒の原因を知るためにもできるだけ、食べた食品、包装ラベル、嘔吐物を持って行きましょう。
食中毒予防の三原則
- 食中毒菌をつけない
包丁・まな板などの調理器具や手指はしっかりと洗い、清潔にしましょう。 - 食中毒菌を増やさない
調理済みの食品はできるだけ早く食べましょう。魚介類は4℃以下、その他の食材は10℃以下で保存しましょう。 - 食中毒菌を退治する
食中毒菌は熱に弱く、食品の内部温度を75℃、1分間以上加熱することによって退治できます。
お弁当について
- 前日に調理したおかずは、つめる前に加熱し、必ず冷ましてからつめましょう。
- 温かいうちにふたはしないようにしましょう。温かいうちにふたをすると食中毒菌が繁殖しやすくなります。
- 長時間持ち歩く、持ち帰って食べる、翌日食べることは厳禁です。
関連リンク
- 「ロタ」と「ノロ」に要注意 45号 2005年1月