39号 2004年 5月 1日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
おたふく風邪は、2歳過ぎから幼児期に多く見られます。唾液を通じての空気感染または、接触感染でうつります。そのため、保育所、幼稚園、小学校など子供同士が密接に接触するところで流行します。潜伏期はおおよそ2~3週間で、感染力は比較的弱い病気です。
おたふく風邪の症状
- 耳下腺のはれ
耳下腺部(耳たぶ~耳の前のあごのライン)が腫れます。片側から始まり、1~2日のうちに両側が腫れてきます。痛みも伴います。痛みが強い場合は、耳の下からあごにかかるあたりを、ぬれタオルなどで冷やしてあげましょう。 - 発熱
熱は出ないこともありますし、高熱が出ることもあります。発熱した場合でも2~3日で自然に下がります。 - 食欲低下
耳下腺が腫れて痛いため、食べ物がかみにくい、飲み込みにくいなどの症状が出ることもあります。なるべく、かまずに飲み込めるような食事を用意してあげましょう。 - 唾液腺のはれ
約50%人が、顎下腺や舌下腺(顎の下、顎と首の間にあります)などの唾液腺が腫れます。耳下腺のはれと同じで痛みを伴うこともあります。
ほっぺたがはれていると思ったら病院で診てもらいましょう。また、高熱が続いたり、極端に機嫌が悪く嘔吐を繰り返したり、けいれんを起こした場合は急いで近くにある病院を受診しましょう。
予防について
- 1歳から任意接種(自己負担)で予防接種が受けられます。はしかや水ぼうそうほど感染力は強くありません。はしかや水ぼうそうの予防接種をすませた後、受けておくと安心です。
関連リンク
- 予防接種の料金 54号 2005年11月
- おたふく風邪 47号 2005年4月
- ぜひ受けてほしい予防接種の種類 43号 2004年11月
- 流行性耳下腺炎(おたふく風邪)流行中 20号 2002年4月