32号 2003年10月25日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
この冬に備えて、予防接種を
ことしの冬のインフルエンザ流行に関しては、SARS(重症急性呼吸器症候群)発生との区別が付きにくいので、要注意です。
SARSの初期症状はインフルエンザの初期症状と殆ど同じです。発熱、節々の痛みなどは区別が付きません。激しい咳症状ぐらいが違いと言えばいえます。ただし、インフルエンザでも肺炎になることがありますので、ますます区別が付かなくなります。
このような診断の混乱を避けるためには
- インフルエンザの予防接種を受ける。
- SARSの流行地への旅行を避ける。
- SARS流行地からの旅行者や、帰国者との接触を避ける。
- 発熱がでたら、医療機関へ早めに電話して指示を受ける。
相談結果で
- インフルエンザらしい場合
医療機関で早期に治療を受ける。 - SARS(重症急性呼吸器症候群)らしい場合
最寄の保健所へ電話相談し、保健所からの指示を受ける。
上記の理由で、今年の冬に備えて早めのインフルエンザ予防接種を受けましょう。
はしか予防接種
1才になったらはしか(麻疹)の予防接種を受けましょう。沖縄県内でのましん予防接種率を95%まであげるように鋭意努力しています。特に那覇市の皆様へお願いします。
関連リンク
- 予防接種の料金 54号 2005年11月
- インフルエンザと風邪の違い 46号 2005年3月
- ぜひ受けてほしい予防接種の種類 43号 2004年11月
- 重症急性呼吸器症候群(SARS)について 29号 2003年4月