275号 2024年 3月 23日
那覇市では「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」流行警報が発令中です。(2024年3月17日現在)
「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」はA群溶血性レンサ球菌の感染によって、咽頭や扁桃腺に炎症がおこります。感染患者からの飛沫感染、経口感染で感染します。感染から発症までの潜伏期間は、通常2~5日間です。
適切な抗生剤治療が行われれば、ほとんどの場合24時間以内に他人への伝染を防げる程度に病原菌を抑制することができます。合併症を予防するためには医師が処方した日数を服用する必要があります。
症状
- 高熱
突然38~39℃の高熱がでます。 - 倦怠感
- のどの痛み
のどの痛みが強く、嘔吐を伴うことがあります。 - 首のリンパ節の腫れ
扁桃、咽頭の膿を伴った炎症がおこります。首の前側のリンパ節が腫れることがあります。(頚部リンパ節腫脹) - いちご舌
いちごのように舌に赤いブツブツがでることがあります。 - 扁桃腺部分の腫れや白苔
扁桃腺に白くブツブツが付着していることがあります。
※合併症として、中耳炎、髄膜炎、急性糸球体腎炎、リウマチ熱、リウマチ性心疾患、関節炎などを起こす場合があります。
溶連菌感染症は、のどだけの症状が主でくしゃみや鼻水・咳なども出にくいのが特徴です。
ケア
- 食事
喉が腫れて痛みを伴います。食欲がない場合はかまずに飲みこめる、刺激の少ない食べものを与えましょう。 - 水分
水分を十分にとりましょう。麦茶、イオン飲料などを与えましょう。水分をとれない場合は少量づつ頻繁に与えましょう。 - 適度な湿度、室温を保つ
ウイルスは低温、低湿を好み、空気が乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂います。加湿器などで室内の適度な湿度を保ちましょう。 - のどの痛みには
トローチや飴などで炎症を和らげましょう。
予防法
- 手洗いとうがい
しっかり手洗いとうがいをしましょう。 - 咳エチケットを守りましょう
- 家では
タオル、洗面器、食器などを家族と共用しないようにしましょう。
登園登校、会社への出勤
学校保健法によると「適正な抗菌剤治療開始後24時間を経て全身状態が良ければ登校可能」となっています。これに準じて会社の規定が決められているところが多くあります。自分の体調を考えながらお休みしてください。