
223号 2019年 6月 20日
夏に流行するウイルス性の病気を、一般的に「夏かぜ」といいます。
特効薬はなく、それぞれの症状に対する対処療法が中心です。
代表的な 「夏かぜ」
咽頭結膜熱(プール熱)
流行の時期
6月ころから流行がはじまり、7~8月が流行のピークです。
病気の原因
アデノウイルスです。
症状
感染から発症までの潜伏期間は、約5~6日。38~40℃の高熱が4~5日間続き、 高熱、ノドの痛み、結膜炎をともないます。
幼稚園、学校を休む
『症状が消えてからも2日間は学校をお休みして』、お友達との交流もひかえましょう。
手足口病
流行の時期
流行のピークは夏季ですが、秋から冬にかけても発生することがあります。
病気の原因
コクサッキーウイルスA16、エンテロウイルス71などのウイルスです。
症状
感染から発症までの潜伏期間は、約3~6日。軽い発熱ですむことがほとんどですが、発疹と水疱、食欲低下をともないます。
幼稚園、学校への登校
熱や痛みがなく、症状が落ち着いてきたら行ってもかまいません。
ヘルパンギーナ(急性ウイルス性咽頭炎)
流行の時期
流行のピークは6~8月です。
病気の原因
コクサッキーA群ウイルスです。
症状
感染から発症までの潜伏期間は、約2~4日。38~39℃の熱が2~3日続き、急な発熱、口内炎をともないます。
幼稚園、学校への登校
熱や痛みがなく、症状が落ち着いてきたら行ってもかまいません。
※3つの疾患とも、頭痛、腹痛、嘔吐、下痢などの症状がでることもあります。
※ 高熱や頭痛・嘔吐がひどい場合等には、早めに医師の診察を受けましょう。
ケア
食事
かまずに飲み込めるような食事を用意してあげてください。 熱いもの、塩味や酸味の強いものは控えたほうがいいでしょう。
水分
水分を十分にとるために、麦茶、イオン飲料などを与えましょう。水分をたくさんとれない場合は、少量づつ回数を多く与えてください。
入浴
具合が悪くない場合は、汗を流してもかまいません。
睡眠
睡眠をしっかりとって、体力、免疫力を高めましょう。
予防法
手洗いとうがい
うがいをして、目や手を洗いましょう。体を拭くときは自分専用のタオルで拭きましょう。