272号 2023年 11月 24日
沖縄では現在「プール熱」が流行中です。
プール熱は咽頭結膜熱とも呼ばれ、アデノウイルスが引き起こす風邪の1つです。
通常はプールでの感染が多く見られることから、プール熱とも呼ばれています。
特効薬はなく、それぞれの症状に対する対処療法が中心です。
咽頭結膜熱(プール熱)は、咳やくしゃみなどの飛沫によって感染する「飛沫感染」と、目やになどが感染源になるため、タオルの共用や手指を介した「接触感染」があります。
症状
- 高熱
38~40℃の高熱が4~7日間続きます。 - ノドの痛み
ノドが赤く腫れ、4~5日間痛みます。咳が出て、扁桃腺炎を伴うこともあります。 - 結膜炎
目が赤く充血し、痛み、目やにが出て、目を開けているのがつらくなります。
※そのほかに、頭痛、寒気、食欲不振、吐き気、下痢、鼻水などの症状がでることもあります。
ケア
- 食事
喉が腫れて痛みを伴います。食欲がない場合はかまずに飲みこめる、刺激の少ない食べものを与えましょう。 - 水分
水分は十分にとりましょう。麦茶、イオン飲料などを冷やしすぎないようにして与えましょう。 - 入浴
熱があっても、特に具合が悪くない場合は汗を流してもかまいません。 - 睡眠
睡眠をしっかりとって、体力、免疫力を高めましょう。
予防法
- 手洗いとうがい
しっかり手洗いとうがいをしましょう。 - 咳エチケットを守りましょう
- 家では
タオル、洗面器、食器などを家族と共用しないようにしましょう。
幼稚園、学校
症状が消えてからも2日間は学校をお休みして、お友達との交流もひかえましょう。
症状がある場合は、まずはかかりつけ医に相談をして、受診するようにしましょう。