66号 2006年 11月 25日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦

 ノロウイルスによる感染症胃腸炎が例年の6倍ものスピードで急増しています。例年、ノロウイルスは初冬から増加し始め12月頃にピークとなります。今後さらに患者数が増加することが見込まれます。以下のことに注意し、感染予防に努めましょう。

 ノロウイルスは食中毒の原因の1つで、ここ数年で患者数が急激に増えています。生カキや加熱不十分による食中毒の原因ウイルスとして有名です。ウイルスの潜伏時間は24~48時間です。

ノロウイルスの症状

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 発熱(38度以下)

お腹にくる風邪とよく似た症状です。 一般的に症状は1~2日で治まりますが、治っても2週間ほどは便の中にウイルスが排泄されます。

予防方法

  • 食品の加熱
    食品の中心まで十分、熱を通しましょう。中心温度85℃で1分が目安です。
  • 手洗い
    特にトイレの後は、薬用石鹸などでよく洗いましょう。
  • 調理器具などを清潔に
    まな板、包丁、ふきんなどはよく洗い、熱湯や塩素系漂白剤で殺菌しましょう。

 下痢・嘔吐がひどい場合等には、早めに医師の診察を受けましょう。