A群溶血性レンサ球菌について

74号 2007年 6月 21日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦

 A群溶血性レンサ球菌の感染によって、咽頭や扁桃腺に炎症がおこります。感染患者からの飛沫感染、経口感染で感染します。感染から発症までの潜伏期間は、通常2~5日間です。

 適切な抗生剤治療が行われれば、ほとんどの場合24時間以内に他人への伝染を防げる程度に病原菌を抑制することができます。症状が消えた後も、合併症予防のために、主治医の指示どおり抗生物質の内服を続けることが必要です。

 突然の高熱やのどの痛みがある場合は早めに医療機関を受診してください。

症状

  • 高熱
    突然38~39℃の高熱がでます。
  • 全身のだるさ
  • のどの痛み
    のどの痛みが強く、嘔吐を伴うことがあります。
  • 首のリンパ腺の腫れ
    扁桃、咽頭の膿を伴った炎症がおこります。首の前側のリンパ腺が腫れることがあります。(頚部リンパ節腫脹)
  • 猩紅熱(しょうこうねつ)
    発熱から1~2日後、首や胸、腋下などにザラザラした感触の発疹がでます。顔面は額と頬が紅潮し、口の周りのみ白く(口囲蒼白)見えるのが特徴です。
    舌は、発症初期に白い苔が生えたようになり、その後、赤いブツブツとなっていちごのように見える、いちご舌という状態になります。

※合併症として、中耳炎、髄膜炎、急性糸球体腎炎、リウマチ熱、リウマチ性心疾患、関節炎などを起こす場合があります。

ケア

  • 食事
    飲食時に痛みがあるときは、かまずに飲み込めるような食事を用意してあげましょう。熱いもの、塩味や酸味の強いものは控えましょう。
  • 水分
    水分を十分にとりましょう。麦茶、イオン飲料などを与えましょう。水分をとれない場合は少量づつ頻繁に与えましょう。
  • 適度な湿度、室温を保つ
    ウイルスは低温、低湿を好み、空気が乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂います。加湿器などで室内の適度な湿度を保ちましょう。

予防方法

  • 手洗いとうがいをする
  • 患者さんとの接触を避ける

幼稚園、学校への登園登校

 登園登校については、流行阻止の目的というよりも患者さんの状態によって判断すべきだと考えられています。学校保健法での登校基準は「条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる伝染病」となっています