75号 2007年 7月 17日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
沖縄県では3月7日に「インフルエンザ流行警報」が発令されました。インフルエンザは減少傾向にはありましたが、6月18日以降、ふたたび増加傾向にあります。そのため「インフルエンザ流行警報」は発令されたままです。(2007年7月12日現在)
保健所別では、中部保健所、八重山保健所、中央保健所、南部保健所管内で患者さんが多くみられます。インフルエンザによる学級閉鎖は、7月に入ってから7校13学級あります年齢別の割合では、5~9歳が最も多いです。
【学級閉鎖】 |
【年齢別割合】 ----------------------------------- 年齢 割合 ----------------------------------- 0~4歳 19.4% 5~9歳 32.4% 10~14歳 14.9% ----------------------------------- |
平成17年、18年には夏場にインフルエンザが流行しました。今年も流行する可能性があります。感染予防に努めましょう。
突然の高熱や全身性の節々の痛み・悪寒がある場合は早めに医療機関を受診してください。インフルエンザの診断は、迅速診断キットを使って15分程度で診断結果がわかります。検査方法は鼻に綿棒を入れて鼻汁を採取します。
インフルエンザの予防方法
- 栄養と休養を充分にとる
- 手洗いとうがいをする
- 適度な湿度、室温を保つ
ウイルスは低温、低湿を好み、空気が乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂います。加湿器などで室内の適度な湿度を保ちましょう。 - 人ごみを避ける
- 適度な湿度、室温を保つ
- 混雑している場所ではできるだけマスクをする
「咳エチケット」を守りましょう
- 咳やくしゃみをする時はティッシュなどで口と鼻を押さえる
- 咳やくしゃみをしたら、手を洗う
- 使用したティッシュはゴミ箱に捨てる
- マスクをする
関連リンク
- インフルエンザワクチンは3種類のウイルス株 67号 2006年12月
- 守って防いでインフルエンザ 65号 2006年11月
- A香港型の流行と迅速診断キット 56号 2006年1月