69号 2007年 1月 20日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
3月1日(木曜)~3月7日(水曜)の一週間は子ども予防接種週間です。入園、入学などで集団生活をおくる前に麻疹の予防接種を受けましょう。
~沖縄県は『はしか0(ゼロ)プロジェクト』運動中です~ なるべく1才~2才までに麻疹予防接種を受けましょう。 |
麻疹(ましん)は「はしか」とも呼ばれます。麻疹ウイルスの感染によって起こる急性熱性の感染症です。約10日間の潜伏期の後に発症します。
麻疹に罹患すると、感染から回復期までの約一ヶ月間免疫不全状態が生じます。そのため、二次感染、その他の合併症を招くことがあります。
麻疹の症状
麻疹ウイルスに感染すると、カタル期→発疹期→回復期と症状が進んでいきます。
- カタル期
発熱(38℃以上の高熱)、鼻水、咳がでます。 3~4日目頃、口内に白いあわ粒状のコプリック斑が現れてきます。 - 発疹期
一度熱が下がると、再び熱が出て今度は高熱になります。同時に、耳の後ろから始まって全身に赤い発疹が出てきます。合併症が起こりやすく最も辛い時期です。 - 回復期
熱が下がり始め、発疹も消えていきます。発疹の跡は銅褐色の変色が残りますが1~2週間で消えます。
※下痢、口内炎、脱水、肺炎、中耳炎、気管支炎、けいれんの症状が出ることがあります。
麻疹ワクチンを接種すると接種後5~14日を中心として、 37.5℃以上の発熱、軽度の麻疹症状などの副反応がみられる場合があります。その他にも、局所反応、熱性けいれん、じんましんなどが現れることもあります。いずれもほとんどが一過性です。
関連リンク
- 麻疹(はしか)について 64号 2006年10月
- 麻疹と風疹の混合接種がはじまりました 58号 2006年4月
- 予防接種の料金 54号 2005年11月