51号 2005年 8月23日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
百日咳は、くしゃみ・鼻水・咳・微熱など風邪と似た症状が約1~2週間続きます。その後、顔を真っ赤にして激しくせき込む発作が1ヶ月以上続きます。 1回の発作は2~3分、1日に数回~数十回見られます。 1年を通じて発生しますが、比較的春から夏に多いようです。
原因は、百日咳菌の飛沫感染です。潜伏期は1~2週間です。この病気は、お母さんから免疫をほとんどもらえないので、新生児でもかかる事があります。合併症には、肺炎、中耳炎、百日咳性脳症などがあります。
症状が現れたら…
- 百日咳に有効な抗生物質があります。早めに病院で診察を受けましょう。
- 1歳未満の兄弟がいる場合、この子へ感染しないように、かかりつけの小児科医に相談しましょう。
- 咳込んで吐くことがあります。食事は、消化にいいものを少な目に、回数を多くあげるようにしましょう。
予防接種
百日咳の予防には、三種混合ワクチン(DPT)を予防接種します。ジフテリア(D)・百日咳(P)・破傷風(T)の3種用です。生後3ヶ月から接種できます。
関連リンク
- 予防接種の料金 54号 2005年11月
- ぜひ受けてほしい予防接種の種類 43号 2004年11月
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- DPTワクチン(三種混合), 百日咳