221号 2019年 4月 19日

4月19日現在、沖縄県内の一部で「手足口病流行警報」が発令されています。

手足口病は、夏かぜの一種です。流行のピークは夏季ですが、秋から冬にかけても発生することがあります。

手足口病の症状

一般的には、発熱で始まる軽い病気です。ほとんどの人が1週間から10日程度で自然に治ります。

最もかかりやすい年齢は0~4歳ですが、成人にも感染します。症状は年齢がすすむにつれて軽くなる傾向にあります。

発疹と水疱
手のひら、指、ひじ、足の裏、ひざ、おしり、口腔内に水疱性の発疹があらわれます。乳児は特におしり、ひざ、ひじに発疹がよくみられます。発疹は5~6日で消えます。

軽い発熱
38℃以上の熱が出る子供は全体の30%ぐらいです。半分ぐらいの子供は熱は出ません。発熱した場合でも2~3日で下がります。

食欲低下
口の中に発疹ができると、食物が発疹を刺激して痛むことがあります。

下痢、脱水、頭痛、吐き気、嘔吐、けいれん、高熱、中耳炎、髄膜炎の症状が出ることがあります。

高熱や頭痛・嘔吐がひどい場合等には、早めに医師の診察を受けましょう。

手足口病の予防法

うがい
家に帰ったら、うがいと手洗いをしましょう。混雑した場所ではできるだけマスクをしましょう。

手洗い
特におしめ等を交換した時にはよく手を洗いましょう。

汚れた衣服を洗濯する
分泌物や便に排出されるウイルスから感染する場合があります。

幼稚園、学校
熱や痛みがなく、症状が落ち着いてきたら、行ってもかまいません。

手足口病の治療法

手足口病の治療法は、発熱、頭痛、口腔内の潰瘍の痛み等のそれぞれの症状に対する対処療法が中心です。

手足口病の原因と感染経路

手足口病の原因は、コクサッキーウイルスA16やエンテロウイルス71です。感染から発症までの潜伏期間は、約3~6日といわれています。

感染経路は、咽頭分泌物に含まれるウイルスの飛沫感染(空気感染)、または便に排出されたウイルスの経口感染です。

感染が最も強いのは急性期ですが、回復後も2~4週間ほど便からウイルスが排出され、感染源となります。