265号 2023年 3月 30日

3月30日現在、沖縄県内の一部で「手足口病流行警報」が発令されています。

手足口病は、夏かぜの一種です。流行のピークは夏季ですが、秋から冬にかけても発生することがあります。

大人にも感染する?

手足口病の原因は、コクサッキーウイルスA16やエンテロウイルス71です。ウイルス感染症のため、大人でも感染する場合があります。

大人の手足口病は子どもから感染するパターンがほとんどです。感染する場所としては子どものいる家庭や職場が多いといわれています。

感染経路

  • 飛沫感染
    感染者の咳やくしゃみにより、ウイルスを含む飛沫が飛び散り、その飛沫を鼻や口から取り込んで感染します。近距離での会話では飛沫感染を起こす可能性があります。
  • 接触感染
    手すりやドアノブなどモノに付着した飛沫に手が接触し、その手を介してウイルスを目や鼻から取り込むことで感染することがあります。
  • 経口感染
    感染者の便から排出されたウイルスが何らかの経路で口に入って感染することをいいます。特におむつ等を交換した時には手を清潔にすることが大切です。

手足口病の症状

  • 発疹
  • 倦怠感や筋肉痛、悪寒
  • 高熱

手足口病の予防法

  • こまめな手洗い、消毒
    こまめに手洗いをしましょう。
  • 排泄物の処理に気をつける
    回復後も2~4週間にほど便からウイルスが排出され、感染源となります。おむつはふた付きのダストボックスに捨てる、ビニール袋に入れて口を縛って捨てるなどの工夫をしましょう。
  • 食器やタオルの共用はしない
    感染者の飛沫やウイルスから感染する場合があります。食器やタオルなどの共有はしないようにしましょう。

大人は手足口病の症状が強く出ることがあります。手足口病が疑わしい場合には医療機関に相談しましょう。