183号 2016年 1月 22日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
全国的にインフルエンザの流行が拡大しています。インフルエンザのピークは例年1月~2月上旬。これからが流行の本番です。
沖縄では「インフルエンザ流行注意報」発令中です。
突然の高熱や全身性の節々の痛み・悪寒がある場合は早めに医療機関を受診してください。インフルエンザの診断は、迅速診断キットを使って15分程度で診断結果がわかります。検査方法は鼻に綿棒を入れて鼻汁を採取します。高熱がでてから8時間以内に抗インフルエンザ薬を服用すると早く治癒します。
感染拡大を防ぐため、症状のある方はマスクを着用しましょう!
家庭でできる予防方法も行ってください。
予防方法
- 手洗いとうがいをする
- 人ごみを避ける
- 混雑している場所ではマスクをする
- 栄養と休養を充分にとる
- 適度な湿度、室温を保つ
ウイルスは低温、低湿を好み、空気が乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂います。加湿器などで室内の適度な湿度を保ちましょう。
「咳エチケット」を守りましょう
- 咳やくしゃみをする時はティッシュなどで口と鼻を押さえる
- 咳やくしゃみをしたら、手を洗う
- 使用したティッシュはゴミ箱に捨てる
- マスクをする
幼稚園、学校
学校保健法での登校基準では、「解熱した後2日を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています。ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではありません。
「マメにマスク! マメに手洗い!」
家に帰ったら、必ず手洗いとうがいをしましょう!混雑した場所ではできるだけマスクをしましょう!しっかり食べて、ぐっすり寝て体力をつけましょう!
沖縄県からのインフルエンザまん延防止 3つのお願い
1. うつらない インフルエンザを予防する
・咳をしている人になるべく近づかないようにしましょう。
・手洗いとうがいをする習慣を。
2.うつさない インフルエンザを広めない
・症状のある人は外出を控えましょう。
・「咳エチケット」を守りましょう。
3.つぶさない 救急医療をつぶさない
・救急病院に患者が集中すると、緊急を要する患者への対応が
遅れてしまう危険があります。
・症状があれば、かかりつけ医に、まず相談しましょう。
※ただし、意識障害・意味不明な言動、呼吸が早い、顔色が
悪いなどの重症化の症状が出た場合は、速やかに医療機関
で受診するよう努めましょう。
- 厚生労働省>平成27度 今冬のインフルエンザ総合対策
- 手洗いとうがい62号 2006年8月