36号 2004年 2月29日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦

 3月1日(月曜)~3月7日(日曜)の一週間は子ども予防接種週間です。入園、入学などで集団生活をおくる前に麻疹の予防接種を受けましょう。

~沖縄県は『はしか0(ゼロ)プロジェクト』運動中です~

 なるべく1才~2才までに麻疹予防接種を受けましょう!那覇市医師会も強化運動中です。 1~2才児の接種率はもうすぐ90%に達します。あと400名の1~2才児の幼児が接種を受ければ100%達成です。お父さん、お母さんのご協力をお願いします。

那覇市医師会予防接種担当 真栄田 篤彦

 麻疹(ましん)は「はしか」とも呼ばれます。麻疹ウイルスの感染によって起こる急性熱性の感染症です。約10日間の潜伏期の後に発症します。

 麻疹に罹患すると、感染から回復期までの約一ヶ月間免疫不全状態が生じます。そのため、二次感染、その他の合併症を招くことがあります。

麻疹の症状

  • 鼻汁、咳、結膜充血、めやに等がでる。(カタル症状)
  • 38℃以上の発熱。
  • 頬の内側に周りが赤く中心が青白い小斑点ができる。(コプリック斑)
  • 全身性の発疹が現れる。

 麻疹ワクチンを接種すると接種後5~14日を中心として、 37.5℃以上の発熱、軽度の麻疹症状などの副反応がみられる場合があります。その他にも、局所反応、熱性けいれん、じんましんなどが現れることもあります。いずれもほとんどが一過性です。