手足口病の大流行に注意

8号 2000年8月22日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦

 厚生省結核感染症課の発表によると、今年の手足口病発生動向は、大流行した90年、95年に似た流行曲線を描いており、特にエンテロウイルス71による手足口病の発生に注意するよう報告しています。

 すでにご承知のように、エンテロウイルス71による手足口病は合併症として髄膜炎や脳炎があり、一昨年は台湾や大阪での同合併症による死亡報告がなされています。

 現在、佐賀・熊本・鹿児島などの九州地区や群馬・奈良・和歌山などで急増しているとの事です。沖縄県内でもすでに発生していますが、まだ合併症の報告はありません。

 エンテロウイルス71か、従来型のコクサッキーによるものかの臨床診断は困難ですが、高熱が持続する症例や発疹の多発する症例では、 頭痛・嘔吐の有無など上記合併症の発生に充分気をつけるよう患者の保護者に指導してください。

 現在夏休み中ですが、学校内プールや自然の家旅行への参加については手足口病の病状に気をつけて許可・不許可をしてください。手足口病発症後何日目からという限定はしておりません。

 手足口病は集団内での感染経路は、咽頭でのウイルスの増殖期間中の飛沫感染によるもので、 発熱や咽頭・口腔の水泡・潰瘍を伴う急性期は感染源となります。

 発症後2~4週間にわたってウイルスが糞便中に排泄されるとのことです。糞便のみからウイルスが排泄されている程度の場合は、感染力は強くないと判断されます。

 全身症状の安定した者については、 一般的な予防方法の励行を行えば各種行事(又は登校)に参加可能です。