289号 2025年 8月 29日

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、主に原因となるウイルスを持つマダニに咬まれることで感染する感染症です。また、ウイルスに感染している犬や猫などの動物に咬まれたり、血液などの体液に直接触れることでも感染する可能性があります。

ウイルスの潜伏時間は6日~2週間程度です。

症状

  • 発熱
  • 倦怠感
  • 筋肉痛
  • 頭痛
  • 嘔吐
  • 下痢

重症化すると血小板の減少による出血や、多臓器不全が起こることがあります。

予防方法

野山に入る場合

  • 肌の露出を少なくする
    帽子、手袋を着用して、首にタオルを巻く
  • 長袖、長ズボン、登山用スパッツ等を着用する
    シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中へ入れる
  • 足を完全に覆う靴を履く
    サンダル等はさける
  • 明るい色の服を着る(マダニを目視で確認しやすくするため)
  • 上着や作業着は家の中に持ち込まないようにしましょう
  • 屋外活動後は入浴して、マダニに咬まれていないか確認しましょう
    特にわきの下、足の付け根、手首、膝の裏、頭部(髪の毛の中)などに注意

     

ペットのマダニ対策を徹底しましょう

対処法

  • 無理に引き抜こうとせずに、医療機関(皮膚科)で処置をしてもらう
    マダニの除去、洗浄
  • マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意しましょう
    発熱等の症状がある場合は医療機関で診察を受けましょう

受診時に医師に伝えること

  • 野外活動の日付け
  • 場所
  • 発症前の行動