2号 2000年3月16日
真栄田 篤彦

学校医のあり方

 日本医師会学校保健委員会では学校医のあり方について答申書を提案しています。いじめや不登校、学級崩壊などの心の問題、および児童の生活習慣病の増加などに対応するために、学校保健の中で学校医が果たす役割として、心の健康相談に応じることや、健康教育活動に積極的に参加するよう求めています。

 今後の学校教育および学校保健の重要なポイントとして、生活習慣病の予防、薬物乱用防止、性教育などに対する教育をあげています。学校現場において、一般の専門家を非常勤講師として教壇に登用したり、教職員と専門家がチームを組んで指導する制度などへ学校医も積極的に参加するよう求めています。

学校医制度

 日本医師会認定学校医制度の導入については、 3~5年かけて環境整備を図った上で導入するべきと提案しています。社会環境や生活様式の多様化によって児童・生徒の健全育成を妨げる問題が増加しており、学校医が児童・生徒の心の健康教育に関与していき、健康相談を実施するよう求めています。