138号 2012年 2月 21日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
沖縄県では、「インフルエンザ流行警報」発令中です(2012年2月21日現在)。特に5~9歳の患者さんがもっとも多く約30%を占めています。現在、全国で流行しているインフルエンザウイルスは、A/H3香港型ウィルスが90%、B型が8%です。
インフルエンザと風邪の違い
インフルエンザ | 風邪 | |
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症状 | ・突然の高熱(38℃を超える発熱) ・上気道炎症状(咳、鼻汁など) ・全身倦怠感等の全身症状 ・頭痛、関節痛、筋肉痛など |
・のどの痛み ・鼻がむずむずする ・水のような鼻汁が出る ・くしゃみ、咳が出る ・発熱なし、もしくは微熱 ・全身症状はほとんどない |
合併症 | 気管支炎、肺炎、脳炎、脳症 | まれ |
迅速診断法 | あり | なし |
予防方法
- 手洗いとうがいをする
- 人ごみを避ける
- 混雑している場所ではマスクをする
- 栄養と休養を充分にとる
- 適度な湿度、室温を保つ
ウイルスは低温、低湿を好み、空気が乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂います。加湿器などで室内の適度な湿度を保ちましょう。
「咳エチケット」を守りましょう
- 咳やくしゃみをする時はティッシュなどで口と鼻を押さえる
- 咳やくしゃみをしたら、手を洗う
- 使用したティッシュはゴミ箱に捨てる
- マスクをする
幼稚園、学校
学校保健法での登校基準では、「解熱した後2日を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています。ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではありません。
突然の高熱や全身性の節々の痛み・悪寒がある場合は早めに医療機関を受診してください。インフルエンザの診断は、迅速診断キットを使って15分程度で診断結果がわかります。高熱がでてから8時間以内に抗インフルエンザ薬を服用すると早く治癒します。
家に帰ったら、必ず手洗いとうがいをしましょう!混雑した場所ではできるだけマスクをしましょう!しっかり食べて、ぐっすり寝て体力をつけましょう!
- 厚生労働省>平成23年度 今冬のインフルエンザ総合対策
- 手洗いとうがい 62号 2006年8月