106号 2009年 8月 19日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦
18日、国立感染症研究所の調べで、国内の新型インフルエンザ感染が流行水準に達していることが分かりました。夏場のインフルエンザの流行は、調査を開始した1987年以来です。流行しているウイルスの型は新型が約8割を占め、残りの大半はA香港型となっています。
流行入りしたのは6都府県で、15日に死者が出た沖縄の流行が突出しています。沖縄では1医療機関当たり20.36人。次いで奈良(1.85人)、大阪(1.80人)、東京(1.68人)、長崎(1.50人)、長野(1.44人)の順となっています。 流行入りの指標となる人数は1人です。
人工透析を受けている患者さん、糖尿病やぜんそく、心臓病などの持病のある人、妊婦、乳幼児は、感染すると重症化する可能性があります。インフルエンザの症状がでた場合、できるだけ早く電話でかかりつけの医師に相談してください。
感染拡大を防ぐため、症状のある方はマスクを着用しましょう!
家庭でできる予防方法も行ってください。
予防方法
- 手洗いとうがいをする
- 人ごみを避ける
- 混雑している場所ではマスクをする
- 栄養と休養を充分にとる
- 適度な湿度、室温を保つ
ウイルスは低温、低湿を好み、空気が乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂います。加湿器などで室内の適度な湿度を保ちましょう。
「咳エチケット」を守りましょう
- 咳やくしゃみをする時はティッシュなどで口と鼻を押さえる
- 咳やくしゃみをしたら、手を洗う
- 使用したティッシュはゴミ箱に捨てる
- マスクをする
- 厚生労働省>新型インフルエンザ対策関連情報
- 新型インフルエンザの潜伏期間 102号 2009年5月