
296号 2026年 3月 31日
那覇市では水疱(水ぼうそう)の注意報が発令されています。(2026年3月22日現在)
水痘(みずぼうそう)は、水痘帯状疱疹ウイルスによっておこる感染力がたいへん強いVPDです。
VPDとはワクチンで防げる病気のことです。
・Vaccine(”ヴァクシーン”)=ワクチン
・Preventable(“プリヴェンタブル”)=防げる
・Diseases(”ディジージズ”)=病気
水痘は子どもの病気と思われがちですが、大人でもかかります。大人が水痘にかかると、重症になり、水痘肺炎などの重い合併症になることもあります。
2014年10月からは1歳の子どもは定期接種でワクチンを2回受けるようになりましたが、それ以前は任意接種で接種率が高くありません。水痘にかかったことのない人は、2回のワクチン接種で確実に予防しましょう。
感染経路
- 空気感染
水疱瘡の患者と同じ空間に長期間滞在すると感染します。 - 接触感染
手すりやドアノブなどモノに付着した飛沫に手が接触し、その手を介してウイルスを目や鼻から取り込むことで感染することがあります。また、水疱の患者さんとタオルや食器を共有したり、水ぶくれから出てきた体液が粘膜に触れたりすると感染します。 - 飛沫感染
感染者の咳やくしゃみにより、ウイルスを含む飛沫が飛び散り、その飛沫を鼻や口から取り込んで感染します。近距離での会話では飛沫感染を起こす可能性があります。
症状
- 全身の倦怠感
- 発熱
- 強い痛みやかゆみをともなう発疹
大人が水疱瘡にかかった場合は子どもに比べて高熱が出ることが多く、発疹はかゆみよりも痛みをともなうことが多いとされています。38℃前後の発熱に加えて、ピリピリ・チクチクとした痛みを感じた場合は水痘を疑ってみてください。症状が進行すると、鼻の中・のど・気道などの粘膜に発疹が現れることもあります。
予防
- ワクチン接種
13歳以上で免疫がない場合、4週間以上の間隔を空けて2回の生ワクチン接種が推奨されています。 - 抗体検査
水疱瘡にかかったか記憶が曖昧な場合、抗体検査で免疫の有無を確認することができます。 - 患者さんと接触してから72時間以内であれば、ワクチン接種で発症予防・重症化抑制が期待できます。
- 手洗い・手指消毒、換気を徹底する。
妊婦さん、免疫不全状態にある人は重症化リスクが非常に高いため、ワクチン接種について必ず医師に相談しましょう。
※過去に水疱瘡にかかったことがある場合、通常は免疫を持っています。
※50歳以上の方は、帯状疱疹予防として水痘ワクチンを接種することも有効です。
予防接種を受けられない方
- 37.5度以上の発熱がある
- 重い急性疾患にかかっている
- アレルギーがある
- 医師が不適当な状態と判断した場合
大人が水疱になった場合、適切な治療を受ければ通常1週間程度で回復に向かいます。ただし、放っておいた場合、重症化のリスクが高くなるだけでなく、完治まで1ヶ月以上かかることもあるので注意が必要です。
発疹がすべてかさぶたになるまでは、1週間程度かかります。それまでは仕事を休み、水分や栄養をしっかり取って、安静に過ごしましょう。
水疱と思われる症状が出た場合は、事前に「水疱の疑いがある」ことを連絡をしたうえで、医療機関へ相談・受診しましょう。
