164号 2014年 5月 22日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦

梅雨から夏にかけて「食中毒」になりやすい時期です。食中毒は正しい知識で予防することができます。

食中毒は激しい嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現れます。症状が現れたら、すぐに病院へ行きましょう。食べた食品、包装ラベル、嘔吐物を持っていくと、食中毒の原因を知る手がかりになります。

食中毒予防の三原則
・食中毒菌をつけない
包丁・まな板などの調理器具や手指はしっかりと洗い、清潔にしましょう。
特に食肉等を扱った包丁・まな板・容器等は熱湯や消毒漂白剤で十分殺菌しましょう。

・食中毒菌を増やさない
調理済みの食品はできるだけ早く食べましょう。魚介類は4℃以下、その他の食材は10℃以下で保存しましょう。

・食中毒菌を退治する
ほとんどの食中毒菌は熱に弱く、食品の内部温度を75℃、1分間以上加熱することによって退治できます。

手洗いをしましょう
手は、外で様々なものに触れて、想像以上に汚れています。手洗いは非常に効果的な予防方法です。

(1) 手を水で濡らし、石鹸をつけ、両手の手の平をこすりあわせて泡立てます。
(2) 手の甲をもう片方の手のひらでこすります。
(3) 指を組んで、両手の指の間をこすります。
(4) 親指の付け根をねじり洗いで洗います。
(5) 手首も忘れずに洗います。
(6) 流水でよくすすぎます。
(7) 清潔なタオルで手を拭き乾かします。
タオルの共用は危険です。自分専用のタオルを使いましょう。

お弁当について
・前日に調理したおかずは、つめる前に加熱し、必ず冷ましてからつめましょう。
・温かいうちにふたはしないようにしましょう。温かいうちにふたをすると食中毒菌が繁殖しやすくなります。
・長時間持ち歩く、持ち帰って食べる、翌日食べることは厳禁です。