インフルエンザ脳症について

108号 2009年 10月 28日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦

 インフルエンザ脳症とは、ウイルス感染に対抗する炎症性の物質(サイトカイン)の過剰な分泌が原因で脳が腫れ、頭の骨で脳が圧迫されると考えられています。

 脳症の症状がでる時期は、季節性インフルエンザでは発熱して1日以内が多いのに対し、新型インフルエンザでは翌日が最も多くなっています。また、年齢層も季節性の脳症では5歳以下の乳幼児が多いのに比べ、6~15歳とやや高めです。

症状

インフルエンザの症状(発熱等)に加え

  • 呼びかけに答えないなど意識レベルの低下が見られる
  • 痙攣(けいれん)を繰り返したり(※)、痙攣後の意識障害が持続する
  • 意味不明の言動が見られる
  • 立てない、おんぶのとき背中につかまれない
  • 嘔吐を繰り返しながら、ずっと眠る

※痙攣発作が30分以上持続した状態や痙攣発作を繰り返し30分以上意識が完全回復しない状態。(痙攣重積(けいれんじゅうせき))

 上記のような症状が出たら、子どもの集中治療ができる施設で、急いで診療を受ける必要があります。

<注意>
 強い解熱剤(例:ボルタレン、ポンタール及びこれらと同様の成分の入っているもの)は、インフルエンザ脳症の予後を悪化させます。解熱剤の使用は、必ずかかりつけの医師に相談してください