「こころの問題」カテゴリーアーカイブ

健やか親子21

4号 2000年11月1日
沖縄県医師会理事・沖縄県保健体育課保健技師 真栄田 篤彦

日本では20世紀の母子保健が世界最高水準に達し、これまで高齢者の保健医療の取り組みに偏っていた。

20世紀で達成できなかった母子保健の課題をあらためて整理し、児童虐待などの子供を取り巻く新たな緊急課題に取り組む必要性があると「健やか親子21」検討会が報告している。

健やか親子21とは

  • 思春期の保健対策の強化と健康教育の推進
  • 妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保と不妊への支援
  • 小児保健医療水準を維持・向上させるための環境整備
  • 子どもの心の安らかな発達の促進と育児不安の軽減

乳幼児期の親子関係

乳幼児期の親子関係の問題は、その後の子どもの発達に影響し、ひいては次世代の子どもにまで連鎖すると警鐘している。

産科医や小児科医らが一体となり、妊娠から育児期にかけた系統的なケアシステムを構築するよう求めている。

こころの問題ネットワークに参加しませんか

現在推進しているネットワークに参加して、ネット上で こころの問題で悩んでいる人々へのアドバイスや意見交換をしていきましょう。また「こころの問題」で悩んでいる皆さんからのメールも待っています。

お問い合わせ インターネットからの参加希望、お問い合わせはこちらのページからご連絡ください。

学校医の新たなる役割

3号 2000年6月20日
沖縄県医師会理事・沖縄県保健体育課保健技師 真栄田 篤彦

従来の学校保健活動は、主に一般健康増進の維持であった。最近の学校保健活動は、児童・生徒たちの「こころの問題」についても学校医として何らかの関与をしなければいけないと痛切に感じる。

全国的に、学校現場での「いじめ、暴力、逸脱した性行為」さらには「薬物乱用」と、学校内だけでは対応の難しい状況が生じている。これらの問題は、子ども達の家庭や、地域の環境などに起因していることを見逃してはいけない。

家庭の問題

子どもによる親兄弟への暴力、保護者による子どもへの暴力行為などの家庭崩壊の延長に、学校現場で各種問題が発生していると考えられる。

家庭内の育児や教育・こころの問題に他人が関与することは難しい。家庭から外に対して救いを求められて、はじめて協力できる。担任教諭・養護教諭・カウンセラーや学校医などのアプローチが必要と理解していてもなかなか関与できないことが多い。

学校医とカウンセラー

学校内ではカウンセラーによる「こころの問題」対策が必要である。学校外では家庭を取り巻く地域の協力が必要不可欠である。

特に凶悪犯罪まで引き起こした事例で、原因が精神科疾患による場合は、学校内のカウンセラーによる対応だけでは困難であった。学校医と学校関係者、専門医とその家族との密接な連携が必要である。

那覇市こころの問題ネットワーク

これらのこころの問題が深刻化してからの対応はとても困難である。深刻化する前に対応する必要性が求められている。

小学校の低学年や幼稚園・保育園などの早期にこころの問題対策を取るために、沖縄県那覇市医師会は「那覇市こころの問題ネットワーク」を構築した。ネットワーク間で連絡を緊密にして、子ども達が健康で心たくましく成長できるようサポートしている。

学校医活動と日本医師会認定学校医制度

2号 2000年3月16日
真栄田 篤彦

学校医のあり方

 日本医師会学校保健委員会では学校医のあり方について答申書を提案しています。いじめや不登校、学級崩壊などの心の問題、および児童の生活習慣病の増加などに対応するために、学校保健の中で学校医が果たす役割として、心の健康相談に応じることや、健康教育活動に積極的に参加するよう求めています。

 今後の学校教育および学校保健の重要なポイントとして、生活習慣病の予防、薬物乱用防止、性教育などに対する教育をあげています。学校現場において、一般の専門家を非常勤講師として教壇に登用したり、教職員と専門家がチームを組んで指導する制度などへ学校医も積極的に参加するよう求めています。

学校医制度

 日本医師会認定学校医制度の導入については、 3~5年かけて環境整備を図った上で導入するべきと提案しています。社会環境や生活様式の多様化によって児童・生徒の健全育成を妨げる問題が増加しており、学校医が児童・生徒の心の健康教育に関与していき、健康相談を実施するよう求めています。

こころ通信1

1号 1999年
真栄田 篤彦

 「三つ子の魂いつまでも」といわれているように幼児期からのこころの形成がいかに大切なことか、いつも感じさせられます。 3歳といえば大切な幼児期です。若い両親の共働きのため、保育所に預けているので、「三つ子の魂」は保育所で作られることになります。

 子どもは朝9時から夕方5時まで保育所で過ごします。夕方5時に迎えが来て8時か9時に寝るまでの約3~4時間が親子のスキンシップの時間です。

 日中の8時間と夜の3~4時間を比べてみると、保育所で過ごす時間が長いので、幼児のこころの発達について保育所がいかに大切な役割を果たしているかが理解できます。

 保育所の保母さんや、保士さんたちに期待がかかります。「三つ子の魂」の育成の根幹はお父さん、お母さんにかかっています。お父さん、お母さんたち、頑張ってください。

那覇市こころの問題ネットワーク

那覇市医師会で立ち上げているネットワークをご紹介します。

本会は「那覇市こころの問題ネットワーク」と称する。

本会の組織構成

  • 那覇市医師会
  • 那覇市教育委員会
  • 那覇市PTA連合会
  • 那覇市スポーツ少年団
  • 市内在の文化サークル
  • 南部地区歯科医師会
  • 那覇市
  • その他

本会の事務局は、那覇市医師会におく。

目的

本会は、少子・高齢化社会の中にあって、将来の日本を支える子どもたちが豊な心を持ち、たくましく生きる人間に育成するよう、また、成人に対しても同じく心の発達・健康の保持増進を目指すための指導と研究・実践をすることを目的として、次の事業を行う。

事業内容

  1. 「こころの問題」を有する児童・生徒のなかで、原因が疾病に関わると考えられた場合、該当する医療施設へ紹介する。成人に対しても同様に対処する。
  2. 将来「こころの問題」を抱えそうな児童を早期に発見し、その子が好きなスポーツ・文化・芸能サークルへ紹介し、喜んで参加できるよう環境整備を行い、支援する。
  3. 「こころの問題」を抱えている保護者・本人からの電話相談窓口の設置(ホットコール)。
  4. 乳幼児期からの「こころの問題」に対する指導・相談窓口の設置および啓蒙活動(保母・保士を対象にした)。
  5. インターネットで「こころの問題」ホームページ開設、質問・相談を受け付け、それに対する回答。
  6. これらの事業を受ける子どもたちの経過が適切に行くよう検討・助言する。
  7. 会員のための講演会、研究会等を企画実施する。

会員

本会の会員は、那覇市医師会および一般市民の方で、本会の目的に賛同し、本会の活動参加をに希望する個人とする。

会費の額、寄付金を次のように定める。

  • 年会費: 1,000円
  • その他: 寄付金は随時受けつける。

那覇市医師会 Tel 098-868-7579
那覇市医師会担当理事 真栄田 篤彦 Tel 098-867-0010

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