熱中症の予防と応急処置

76号 2007年 8月 17日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦

 熱中症は、体内の水分と塩分の不足でおこります。体が暑さに慣れていない梅雨明け前後は、塩分の多い汗をかいて体温を下げようとするため、水分と塩分が失われ、脱水症状になりやすくなります。

 そのほかの症状は、痛みを伴う筋肉のけいれん(こむら返りなど)、全身のけいれん、一過性のめまいや意識消失、意識障害、のどの渇き、尿量の減少、脱力感、吐き気、嘔吐、体温上昇、発汗多量、全身の倦怠感、皮膚の乾燥などがあります。

 熱中症は主に「日射病」と「熱射病」に分かれます。

  • 日射病
    炎天下で激しい運動をした時、たくさんの汗が出て、体の水分が足りなくなってしまい、脱水症状を引き起こした状態です。
  • 熱射病
    部屋の中でも起こります。 体の熱を十分に発散できず、熱が体にこもってしまい、高い体温に体が対処し切れなくなった状態です。

予防

  • 体調を整える
    睡眠不足や風邪ぎみなど、体調の悪いときは暑い日中の外出や運動は控えましょう。
  • 帽子を被る
    外出する時は、つばの大きい帽子を被り、後頭部と首に直射日光が当たらないようにしましょう。
  • 水分補給
    水分・塩分(ミネラルを含むスポーツドリンクなど)を十分に補給しましょう。
  • 休憩をとる
    疲れを感じなくとも、こまめに休憩をとりましょう。

応急処置

  • 風通しのよい木陰などに頭を高くして寝かせましょう。
  • 衣服をゆるめて楽にしましょう。
  • 冷たい水で冷やしたタオル(冷たいペットボトルなどでも代用できます)で脇の下や足の付け根を冷やしましょう。冷たい水や氷がない場合は、タオルやうちわ、衣服などを使ってあおぎましょう。
  • 水分補給をしましょう。0.1%くらいの塩水か、スポーツドリンクを少しずつ何回に分けて補給しましょう。熱いものやアルコール類は禁物です。