受動喫煙が子どもに及ぼす影響

89号 2008年 7月18日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦

 たばこの煙には、本人が吸う「主流煙」と、たばこの先から立ちのぼる「副流煙」があります。「受動喫煙」とは副流煙を、自分の意思とは無関係に吸い込んでしまうことです。
 主流煙は、燃焼温度の高い部分で発生し、たばこの内部やフィルターを通過します。副流煙は燃焼温度が低いため、主流煙に比べて有害物質が高い濃度で含まれています。
 たばこの煙の中には、4000種類以上の化学物質を含み、そのうち有害物質は200種類以上あります。その量は主流煙よりも副流煙に数倍から数十倍も多く含まれています。

受動喫煙による身体への影響

  • 目のかゆみ
  • 目の痛み
  • 鼻づまり
  • 鼻水
  • くしゃみ

  • 気管への刺激によって、咳が出ることもあります。
  • 気管支喘息の発作
    気管支喘息の発作が引き起こされることもあります。

※そのほかに、皮膚の血行が悪くなり、皮膚温が低下するなどの症状がでることもあります。また、かぜをひきやすく、かぜが治りにくい。中耳炎になりやすいなどの症状があります。

誤飲、誤食

  • 食べ物以外の物を食べることを誤飲、誤食といいます。
    子どもの誤飲事故のトップはたばこです。たばこ1本は乳幼児にとって致死量です。たばこが溶け出した水を飲んでしまった場合、ニコチンを急速に吸収して、急性ニコチン中毒を起こします。
  • 予防策
    タバコ、灰皿、ライターは子どもの手の届く場所には置かないこと。灰皿に水を入れたり、ジュースの缶を灰皿代わりにしないことです。

子どもにとって、たばこからうける身体への影響はとても大きなものです。子どもの目前でたばこを吸うことは、子どもの寿命を縮める結果につながるかもしれません。