伝染性紅斑(リンゴ病)について

175号 2015年 5月 22日
沖縄県感染症サーベイランス担当 真栄田 篤彦

 伝染性紅斑の原因は、ヒトバルボウイルスB19が原因ウイルスです。春から初夏にかけて流行することが多いようです。両ほっぺたがリンゴのように赤くなる特徴から別名「リンゴ病」とも言われます。感染症の中では比較的感染力の弱いウイルス感染症です。その為、短期間で急激に大流行するようなことはほとんどありません。幼児や小学生に多く発症する疾患で、この時期に感染することで多くの子供が免疫を獲得していきます。

 感染から発症までの潜伏期間は、約5~6日といわれています。感染経路は咳やくしゃみなどによる飛沫感染です。一般的には発疹が出る1週間~10日位前に、発熱、筋肉痛、倦怠感がみられることがあります。両ほっぺたがリンゴのように赤くなる発疹から始まり,1~2日後には肩から腕、大腿に発疹がでます。数日後には網目状に発疹がまだらなレース編み模様になります。発疹が出る頃には伝染性は消失しています。発疹は痒みを伴うことが多く、通常5~7日で消えていきますが、いったん消失した発疹が日光や運動などによって再び出現してくることがあります。

 

症状

    • ほっぺが赤くなる
      両ほっぺたがリンゴのように赤くなる発疹があらわれます。発疹は5~7日で消えます。
    • 発疹の出現前の発熱
      微熱がでることがあります。

※発疹の出現前に多く発症する自覚症状として、軽い風邪症状で、微熱を伴います。この時期にウイルスを排出し、伝染します。大人がかかると、関節痛、関節腫脹、節々の痛みなどの症状も現れます。

ケア

  • 食事
    ふだんと同じものを食べてかまいません。
  • 入浴
    入ってもかまいません。ただし、熱い風呂に長く入ると赤みが強くなって長びくことがあります。できるかぎり短時間ですませましょう。
  • 運動
    運動で体が熱くなったり日光に長くあたると、赤みが長びきます。

予防法

  • うがい
  • 手洗い
  • 幼稚園、学校
    学校や幼稚園では出席停止の日数は指定されていません。頬が赤くなったときは、すでにうつる時期をすぎています。ただし、頬がかなり赤い場合は2~3日休ませたほうがいいでしょう。

伝染性紅斑に対する特異的な治療法はありません。予防接種もありません。かゆみが強いときは抗ヒスタミン薬を処方します。 それぞれの症状に対する対処療法が中心です。

沖縄県内では「手足口病」流行警報が発令されています(2015年5月22日現在)。高熱や頭痛・嘔吐がひどい場合等には、早めに医師の診察を受けましょう。

家に帰ったら、必ず手洗いとうがいをしましょう!混雑した場所ではできるだけマスクをしましょう!しっかり食べて、ぐっすり寝て体力をつけましょう!